項目 | 内容 |
---|---|
定義 | 花粉やダニのIgEが関連した特徴的な症状と痒みを伴う皮膚炎 |
症状 | 顔面、足、指間、腋の痒み、脱毛、痂皮、紅斑、膨診、色素沈着、苔癬化、乾性脂漏症、多汗症、結膜炎。再発性する皮膚あるいは耳の感染。若齢での発症(約70%のアトピ-犬が1~3歳齢で発症)。季節性あり(約80%)。 |
原因 | 空気中の花粉、糸状菌胞子、ハウスダストマイト、動物のフケなどが原因と成る。1型過敏症は遺伝的な素因を持つ個体が、環境中のアレルゲンを吸引、または経皮的に吸収することで発現する。 |
好発犬種 | ボストンテリア、ダルメシアン、セッター、ラサアプソ、ミニチュアシュナウザー、パグ、ボクサー、ウエストハイランドホワイトテリア、ゴールデンレトリバー、ラブラドルレトリバー、柴など |
診断 | 病歴、臨床症状、および他の皮膚疾患の除外(細菌、真菌、寄生虫感染など)、アレルギー検査(擬陽性が出る事もあり減感作療法をする場合を除き必ずしも必要ではない) |
治療 | 食餌療法、シャンプー療法、保湿治療、アレルゲンの回避、アレルゲン特異的免疫療法、抗炎症療法(プレドニゾロン、タクロリムス、オクラシチニブ、ロキベトマブ、シクロスポリン、脂肪酸など)、二次感染症の治療(抗生剤、抗真菌剤)、ノミからの回避 |
予後 | ほとんどが生涯にわたる治療が必要だが、予後はおおむね良好である。 |
一般診療