皮膚病

副腎皮質機能亢進症(クッシング病)

治療前
治療開始6ヶ月後
項目 内容
特徴 中年齢以上の犬に多い、多飲多尿(飲水量100ml/kg/日以上)、多食、腹部膨満、パンティング、精巣萎縮、無発情、顔面神経麻痺、筋萎縮、創傷治癒の遅延など
症状 体幹部の左右対称性脱毛、皮膚が薄く弾力低下、皮膚石灰沈着症(左画像)、色素沈着亢進、続発性膿皮症など
原因 内因性副腎皮質ホルモンの過剰産生(下垂体微小腺種、下垂体巨大腺種、副腎皮質腫瘍)、副腎皮質ホルモン薬過剰投与
好発犬種 ボクサー、ボストンテリア、ダックスフンド、プードル、ビーグル、スコティッシュテリアなど、猫では稀
診断 血液生化学検査、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)刺激試験、腹部超音波、頭部CT/MRI、皮膚生検
治療 ステロイドホルモン合成阻害薬(トリロスタン)、副腎皮質融解薬(ミトタン)、併発感染の治療、腫瘍の外科摘出、副腎皮質ホルモン薬中止

クッシング病による左側顔面神経麻痺