項目 | 内容 |
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特徴 | 若年発症型と成年発症型に分類される。成年発症型の全身性毛包虫症は内分泌疾患や腫瘍などの免疫抑制状態の中年~老年の犬に多く見られる。 |
症状 | 多数の境界不明瞭な紅斑、脱毛、落屑が全身に拡大する。続発性の細菌感染と、毛包の破壊が起こる。進行とともに皮膚の炎症は激しくなり、滲出性、肉芽腫性となる。 |
原因 | 犬毛包虫症における正確な免疫病態はわかっていない。遺伝要因、免疫抑制、代謝性疾患が動物に素因を作っている可能性がある。 |
診断 | 皮膚掻爬検査、皮膚生検 |
治療 | 殺ダニ剤(イベルメクチン、ミルベマイシン、ドラメクチン、フルララネルなど)、抗生物質、薬用シャンプー、基礎疾患の診断および治療 |
予後 | 基礎疾患により再発は起こりうるので、周期的あるいは生涯の治療が必要になることがある。若年発症型毛包虫症の犬は遺伝的素因があるので、繁殖に用いてはならない。 |
一般診療